アイザック・アシモフ 科学エッセイ4 その2

 やっと読み終わった。


 アシモフは人間を買い被っている

 本の最後の方で、人類の未来について予想している。

 人類は地球を飛び出して、月や火星に移住する。次に火星と木星の軌道の間にある小惑星に乗り込み長い時間をかけて宇宙を旅して、別の恒星の地球型惑星にも住み着いていく。そうして人類は宇宙に広がって行く。らしいのだが。

 自分的には、地球に比べて利用できる資源が乏しい閉鎖的な空間で、人間は何世紀もの長期間平和に暮らして行けるとは思えない。理論的には可能かもしれないが、非文明的な生き物は理論より目先の欲望を優先するのだ。


 科学技術もまだまだ発展途上だが、その今の科学技術にさえ精神は追いついていない。

 物質的なものを残そうとするのではなく、精神、文化、知識などもっと抽象的なものの価値を考えるべきだ。

 生まれたままの知的生命体。


 アシモフが思ったよりも、地球人の関心は人類の未来の方を向いていない。