理論物理のダークサイド

 ウチの大学の物理学科のタテワリのあとで、研究室紹介もやっていたから見学しにいった。

 素粒子理論研究室でM2の先輩から、理論物理で食っていくのはそーとー厳しいと言われてしまった。やっぱそうなんだ…D3の上を闇が覆っている。

 大学に入りたての頃は本気でTheory of Everythingを自分が見つけてやるんだと本気で思っていたが、たった2年で大言壮語だと悟ってしまった。


 ウチみたいなまあまあな大学生は、才能はあるがやる気の無いやつと、才能はないがやる気のあるやつに分けられる(例外もいるけど)。自分は後者だから地道に努力するしかないが、理論の世界でどれだけ通用するのかかなり不安になってしまった。


 でも、理論物理学者って、自分の部屋に居ながら宇宙の全てを悟れる様な気がして、世界で一番カッコいい存在に思えるから、あきらめたくない。この荒んだ世の中で人の生きる意味ってこういうところにあるんじゃないか?同じ宇宙の違う星に住んでる宇宙人も一つの物理理論を探してるかもしれない。



 動機を言葉にして、ちょっとやる気出たかも。とりあえずフーリエ変換の宿題やるか。