シュレディンガー
『猫のゆりかご』を読んだ。
この本のストーリーは、まぁ、最後には世界が終末をむかえてしまうという話。
これはSFなのだが、ただのSFではない。『タイタンの妖女』もそうだが、滑稽でスケールのでかい物語が最終的には人間の本質をあらわにし、それによって究極の理想や、追い求めるべきものを考えさせる。実におもしろい!
たまらずボコノン教の虜になってしまった。ボコノンによって書かれた「ボコノンの書」は次の文章で始まる。「わたしがこれから語ろうとするさまざまな真実の事柄は、みんな真っ赤な嘘である」
- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/07/01
- メディア: 文庫
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