シュレディンガー

『猫のゆりかご』を読んだ。

この本のストーリーは、まぁ、最後には世界が終末をむかえてしまうという話。

これはSFなのだが、ただのSFではない。『タイタンの妖女』もそうだが、滑稽でスケールのでかい物語が最終的には人間の本質をあらわにし、それによって究極の理想や、追い求めるべきものを考えさせる。実におもしろい!

たまらずボコノン教の虜になってしまった。ボコノンによって書かれた「ボコノンの書」は次の文章で始まる。「わたしがこれから語ろうとするさまざまな真実の事柄は、みんな真っ赤な嘘である」