プリオン説はほんとうか?

福岡伸一2冊目です。
ブルーバックスらしからぬ本です。

狂牛病の原因はタンパク質」ってのは一つの説であって、原因はまだ全然わかってないんですね。これを読んでいると、プリオン説でノーベル賞を受賞したプルシナーって人がどんどん悪者に見えてきます。ノーベル賞ってこの世に必要なのか疑問に思ってしまう。ノーベル賞を取るために研究してるんだったら、その人は科学者ではない。と思う。

とにかく、牛肉は食べたくなくなった。と言ったところで100g当り¥100を超える肉を口にしない僕の食生活は全く変わらない。


あと、本の中に出てくる論文の実験データ対する議論、考察を読んでいたら、今自分のやっている学生実験の適当さに焦りを覚えた。(仮にも)科学者を目指す(予定の)者として、実験という名の付くものに対する姿勢があまりにも怠惰ではないかと感じた。このままでは実験方法や、実験値の扱いがひどすぎて、定量的な議論が何一つ出来ない気がした。
実際、本当に結果を使える実験をしようと思っても、学生実験ごときで出来ることが限られるのはわかる。しかしそれでも目指す姿勢くらいは保っておかないと、実験に多大な時間を費やしてもそこから何も学べない。
ただ、学生実験は面白くないんだな。