負の連鎖

 
生協で気になった本。
 
 

年金は本当にもらえるのか? (ちくま新書)

年金は本当にもらえるのか? (ちくま新書)

 
 
読む価値アリです。
というか、年金を払ってる人、払うつもりの人は読むべき。
この本の内容にウソがなければ、この国の会社員という階層はマジでおわってる。
年金の負の連鎖から逃れられるという理由だけでも、自営業を選ぶ価値がある。とくに、これから働き出すような年代の人たちは。
 
年金制度の年代格差ひど過ぎ。1960年代生まれ以降の年代は、それより古い年代に得させる為に強制的に損をさせられている。しかも、新しい世代になればなるほど損をするようになってきてしまっている。
 
ある意味、年上の人からおごってもらうのは当然のことなんだろうなと思う。損を合法的に強制させられているわけだし。むしろ、1960年代以降の生まれの人は、自分より年上の人には感謝されるべきだ。
そう考えると今の時代、一般的に子供の生涯収入が親の生涯収入を超えることはあまりなさそうだし、大学へ行く為の学費やら生活費を親に出してももらうってのも当然のことなのかも。
 
年金の負の連鎖から逃げ出したいというのは、年金の現状を知れば皆思うことだと思う。しかし、貰う年金の半分は税金なので、国民年金を払って将来年金貰っても、国民年金を払わず将来年金を貰わなくても、どっちにしろ損はするわけだ。
 
多分、年金制度はこのまま問題を先送りにされるだけで何も変わらないだろうし、各個人が出来ることは被害を最小限に抑えることだけ。特に若い程搾取されるわけだから、若い人程知らなければいけない。
 
とにかく、合理的に考えて一番損を少なくする方法は、極力年金を払わないようにすること。まぁ、会社員として働く期間は払わざるをえないので、最低の25年間だけ払うっていうのが一番現実的。