2007-01-22 複素関数ー特異点について 数学 特異点 を中心とする、ある円の内部から中心を除外して得られる領域では正則であることがわかっているとする。このような点を関数の特異点という。 点が関数の位の極であるとき、は点で正則である。またが点のある近傍で と書けるとき、点はの位の極である。ただし、は点で正則な関数である。逆に、点がの位の極であれば、は上の形に書ける。 これに反して、の特異点を中心とするローラン展開の負のベキの項の係数のうちででないものが無限に多く存在する場合、その特異点をの真性特異点という。 また、の特異点を中心とするローラン展開が負のベキの項を持たないとき、この特異点を除去可能な特異点という。このとき、ローラン展開は とできるから、これは有限確定な極限値 が存在する。逆に、上の極限値が有限確定ならば、特異点は除去可能である。