ジョブズという一人のカリスマが居なくなってしまったことの意味について

 
ジョブズが死んでしまいました。
 
まさかこんなに早いとは。
 
 
Macが順調に洗練されてきているここにきてジョブズが居なくなると、今後のMacの商品像がブレてこないかを心配してしまう。
ジョブズという存在があったからこそのMacなのだと思います。
それは単に商品の良さだけでなく、ジョブズが作ったものだから良い物に違いないというユーザー(というか信者?)の心理にも影響するのだと思います。
カリスマの後を継ぐなんて、どんな人間にも無理な話で、どう頑張ったってせいぜい批判を少なくすることしか出来ないんだと思います。相手は感情を持った人間なので。
 
だから、Macは死んだ。と言っていいと思います。残念ながら。
ティムクックには、是非ともMacの後追い商品ではなく、新たな別のカリスマがプロデュースした何かを作り出して欲しいと思うのですが。
   
 
 
 
 
どうやら自分は、一定のルールに従って粛々と進化を続けてきたものは美しく感じてしまうようです。
 
今存在している生物なんかはその究極で、どの生物も適者生存のルールに従って(外部から入力される"環境"は変化しますが)想像出来ないような長い時間進化し続けています。そうやって洗練されて存在している完成品は、可能な限り究極的に合理的でリーズナブルな存在、最適化された存在のはずです。そういうのが好きなんですよね。
 
simcityで例えると、9マス×9マスの区画の真ん中に3×3の建物とその周りに住宅地or工業地or商業地を置いた最高に効率の良い配置を全ての面が平らな世界にただひたすら並べるのではなく(それも結構好きなのですが)、ある程度自然に出来上がった小さい街に対し、すでにある調和を乱すこと無く整合性を図りながらどうやって効率よく拡張していくのかを考えるのが好きなのです。そして、後者に適応させる方法の中で、可能な限り最適な方法を見つけることに価値を感じるわけです。
 
ジョブズがどうやってappleの内部体制を変革していったのかは知りませんが、ジョブズだって一人の人間で、Appleだって1つの会社です。そこには、9×9の最適区画を平面にただひたすら並べる作業よりは有機的な作業があったのだと思います。そして、ジョブズは結果的にそれに成功したと言えると思います。そし今のMacが生み出された。
ジョブズが居なくなるということは、全体を支えていた1つのルールが消えるということ。それはapplに無秩序を招き、appleの生み出す商品にもブレを与えるのではないかなぁと心配するのです。