ザッカーバークの本

 

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

 
ザッカーバーグFacebookを作っていく過程が詳細に語られています。
 
収益を二の次三の次にして、純粋にユーザビリティーやザッカーバーグが考えるコミュニケーションのあるべき姿だけを追求していく姿勢には、共感するとともに羨ましさも覚えます。会社でサラリーマンとして働いているのにそんなことをやっていたら、もちろん怒られます。今より少しでも会社の収益をあげる事を考えろと言われて終わりです。それならまだ全然マシで、実際の現場では、自分の上司の要求に応えることが何よりも優先すべきことだったりします。まぁ、決められた時間そういうことをやるという契約をして、その分お金をもらうというのが、会社に就職するということなので、当然と言えば当然です。
ですが、そんなサラリーマンは嫌だと言って自分で起業してみたところで、収益が無ければ会社として成り立たないことは結局一緒です。
 
本を読んで感じた気持ちとしては、ひとまずFacebookは置いておいて、自分で、世の中にそれなりに受け入れられるプラットフォームを作ってみたい。そしてそれは、インターネットの世界の変化を加速させるようなものであるべき。次のインターネットのあり方、意義みたいなものを提案してみたい。その提案が多数の人に受け入れられるようなものだったら気持ちいいだろうな。ということ。
Facebookはまさにそういうことをやろうとしていましたし、実際にやっています。
 
そんなことをする為には、必ずしも自分の立場は関係ないんじゃないかと。自分が生活出来ていて、なるべく多くの自由な時間を持てるような生活をしていれさえすればいい。究極的にはニートしたいってことなんだけど、最悪会社員のままでもいい。残業時間を減らす必要はあるけど、自分の時間を確保することはそれほど不可能なものでもない。それよりも重要なのは、同じようなことを考えている仲間の存在なのかもしれません。今の同期でも、同じようなことを考えている子は何人かいますし、大学の友達ともそんなようなことを話したりします。そういう環境に自分をおけるかどうかも大切だと思います。特に流され易い自分みたいな人間には。
 
というような、本に影響され易い人間の感想です。
 
通勤電車の中で読んで、1ヶ月弱くらいかかりました。
次はもっとカターイ難しい本を読む時期かと感じております。